世界では今、1億6000万人の子どもが児童労働をしています²。主な理由が貧困です。児童労働だけでなく、家庭の貧困や古い慣習により幼くして結婚を強いられる子ども、飲み水を手に入れるために一日何時間も水汲みに費やす子どもなど、途上国には未だ、幸せに育つ権利を奪われている子どもたちがいます。
国際NGOグッドネーバーズは世界40カ国で、子どもたちが健やかに育ち、自ら未来を切り開いていけるよう、教育支援、水・衛生環境改善、子どもの権利に関する啓発など多角的な活動を行っています。グッドネーバーズ・ジャパンはこうした活動に共感してくださる日本の皆さまのご支援を各国に届け、子どもたちのこころと身体の成長を支えています。
今、日本の子どもの9人に1人は相対的貧困¹と言われ、衣食住・教育等において標準的な生活を送れないほど低い所得で暮らしています。とりわけ、ひとり親家庭はおよそ半数が相対的貧困状態¹と深刻な状況にあります。グッドネーバーズ・ジャパンは、この国内の子どもの貧困問題への取り組みとして、低所得のひとり親家庭を対象としたフードバンク事業「グッドごはん」を運営しています。首都圏、近畿圏、九州に拠点を置き、毎月約5,000世帯に、かごいっぱいの食品を無償で配付し、家庭の食卓と子どもの生活を支えています。
地震、津波、洪水、干ばつといった自然災害や、紛争等の人為的災害は、そこに暮らす人たちの日常を突然奪い、命と生活を脅かします。とりわけ子どもや女性、貧困層といった社会的弱者は最も影響を受けやすく、更に弱い立場に置かれます。
グッドネーバーズ・ジャパンは国内外の災害被災地及び避難先地域で、人道支援に取り組んでいます。刻一刻と変わる現場の状況に対応し、ニーズに沿って、支援物資(食糧・日用品等)の配布や、インフラや建物の修復、医療救護、被災者の心のケアなど、被災地や被災者を取り巻く地域の人々を対象に多岐に渡る支援活動を迅速に行います。
¹「2022年国民生活基礎調査」厚生労働省
² UNICEF/ILO, Child Labour: Global estimates 2020, trends and the road forward